地盤を知るところから| 土質標本の記録


地盤の状態を知る|ボーリング調査とN値のこと

 

プロジェクトで実施したボーリング調査の結果が届きました。

写真は、調査時に採取された地盤の試料(土質標本)。
地中から採り出された土は、ガラス瓶に詰められ、層ごとの状態がわかるように整理されて提出されます。

 

 

 

<ボーリング調査とは?>

 

ボーリング調査は、建築物の設計において地盤の硬さや締まり具合を把握するための重要な調査です。
地中にロッドを打ち込みながら土の状態を調べ、地盤の性質を数値化して評価します。

 

この調査で得られる代表的な数値が「N値」と呼ばれるものです。

 

 

<N値とは?>

 

N値とは、地盤の硬さや締まり具合を示す指標で、地盤にロッドを打ち込む際に必要な打撃回数から算出されます。
地盤改良の必要性や、基礎の形式を検討するうえでの重要な判断材料になります。

提出された標本にも、層ごとのN値が記載されています。
以下はN値のおおまかな目安です:

 

  • N値 0〜4:非常に柔らかい地盤(注意が必要)

  • N値 4〜10:比較的安定しているが、建物規模に応じて地盤改良を検討

  • N値 10〜30:住宅などの基礎地盤として利用可能

  • N値 30〜50:中低層マンションなどにも対応できる強固な地盤

  • N値 50以上:大型建造物にも耐えうる非常に強固な地盤

 

 

 

家づくりは「土地を読むこと」から始まります。
地表からは見えない地中の情報を、こうした調査を通して丁寧に読み解いていくことも、建築の大切なプロセスのひとつです。

 

今後も、調査結果をもとに適切な基礎計画を立てていきます。

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